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注目の工場にズームイン
株式会社 エム アイ シー


2次元の素材から薄い皮膜を一枚一枚重ねながら正確な3次元の「立体物」を作り上げる。30年前ならSF小説上でしか存在しなかった技術により精巧な原型を制作し注目を浴びるエムアイシー。こうした先端技術を活かすため、同社では美術的センスの高いオペレーター養成に注力しています。ガシャポンのヒットシリーズ「SDガンダム」の企画者としても知られる佐々野社長からお話をうかがいました。

どのような事業を?

新卒で入社したバンダイに16年在籍し、その後セガを経て独立を考えていた時期、アメリカで開発された「フリーフォーム」という機械を知ったのが創業のきっかけです。
玩具の原型は手で作るのが普通ですが、当社ではコンピューターでもその作業をこなします。「フリーフォーム」は特殊な3次元マウス「ファントム」を用い、手の先に触感を得ながらパソコンの中にあるデータにバーチャルで触ることができるのです。パソコン上の対象物の輪郭に触れると「ファントム」が止まる、それがオペレーターの手先には触感として伝わります。
1台購入してみて結局使い切れず、投資額の回収ができなかった当時の同業者も多かったのですが、それは機械を操作する技術者に制作を任せたからだと思います。当社ではこの機械を使って創造ができる製作者を育てようという指針のもと、東京芸大の学生を4人採用し、PCも含むと当時1台1,000万円だった高額の機械も追加購入しました。大きな賭けでしたが、これからのグローバルな時代はこうした技術が台頭するという信念を持ち、成功することだけを夢見た末の決断です。


企画から販売までを一貫して手がける企業が目標

新卒でこの業界に入ったこともあり、独立した際も自然に玩具業界を志向しメーカーが集結するこの地を選びました。東京近県出身なので、他の地で商売をするつもりもありません。台東区といえば玩具・雑貨の大小メーカーと問屋が集まっていましたが、現在は空洞化が進んでいます。その理由として、生産拠点としての中国の台頭以外に、昔は一企業が企画から卸・販売まで一貫していたものを分業化したことで、ひとつの素材をマルチに展開するノウハウや、コスト比較の物差しを失ったことが挙げられます。同時にものづくりの楽しさをも失ったのではないでしょうか。東京でそうした一貫したものづくりを再び行いたいというのが私の最終的な目標です。



発信は東京、制作は地方にも拠点拡大

現代は、メールはもちろんデータですべてのやりとりが済むので、どこに拠点を持っていても不利ということはありません。優秀な学生が揃っていると聞き、沖縄県立芸術大学の学生を新卒採用して現地に沖縄工房を立ち上げました。今後も拠点を広げていきたいと考えています。
昨年は、台東区から区の産業活性化に大きく貢献しているとして、老舗の甘味どころや伝統工芸の企業とともに「したまちTAITO産業賞」を受賞しました。台東区周辺は古くから玩具の街としても知られています。バンダイ様をはじめ多くの取引先が近隣にある点も有利だと感じることは多いです。


東京のメリットは情報入手とそれを活かせる環境

東京に拠点を置くメリットは、すべての情報が東京に向かって集中するようになっていて、センサーさえ持っていれば、必要な情報はいつでも入手できるという点でしょうね。 
大手企業の本社は東京に集中しています。その近くにいることは有形無形のメリットを感じます。展示会で名刺交換をしてもフットワークが悪ければチャンスを逃してしまうこともあるでしょう。東京は次のチャンスを模索しやすい土地柄でもあると言えます。玩具業界に関わらず、大いにこのメリットを活かすべきだと思いますね。


  株式会社 エム アイ シー

URL:http://www.mic-jpn.com/
住所:東京都台東区蔵前3-20-13